水の章 鳥に学ぶ


  2 羽ばたきに学ぶ  

 
 
 鳥はなぜ羽ばたくのでしょうか?もちろん空を飛ぶためです。そして当然、人間である私たちが鳥のように羽ばたいても、空に浮かぶことはできません。では、鳥の羽ばたきのどこに学ぶべきポイントがあるのでしょうか?

 人間とは、手に道具を持つことを覚えて知能を進化させた「サル」です。通りを歩いている人を見てください。肩にカバンをかけたり、紙包みを小脇に抱えたり、手に何かしら物を持って歩いています。

 「生活」とは物を持つことなのでしょうか。手で人は何かをつかもうとし、生活の重みは肩にのしかかります。そうした日常生活の習慣が、肩こりの原因のひとつなのでしょう。たしかに私たちは、そんな日常を無視して生きていくことはできません。

 しかし、ひと時あなたも仕事の手を休め、両手を大きく鳥のように羽ばたかせてみてはいかがでしょう。

 鳥に学ぶ・・・それは大きな発想の転換でしょう。鳥が羽ばたくように両腕を動かすことによって、自然に、「肩」「肘」「手首」の関節が緩められ、腕が自由に動くようになります。羽ばたき運動は、腕の筋肉やスジを十分にストレッチさせる効果があります。

 また、両手を上下させる運動を繰り返すことによって、普段は縮こもりがちな肺の、肺胞を十分に活動させることができ、呼吸が深まり、全身の血行を促します。

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